 
失われる色と、運命をたどる人びとをめぐる物語。

忘れ去られた地下の町に
ひっそりと隠れ住む娘、アリス。
				色調は失われ、モノトーンと化した中、
彼女は息を飲むほど鮮やかな色瓶を
				手に町を後にした。
失われた色を求める、1章。

魔の力を許さない西の王国。
				しかし許されざる力によって、
				人生の連なりを絶たれたレスリカ。
				取り戻そうと歩み出した旅路は、
				次第に色の物語と結びついていく。
千年の時を繋ぐ、2章。

ある日突然、運命の助役だと宣告された
		ルーカ。できることなどひとつもないと
		後ろ向きに避けるも、彼女とその周囲は、
		御女神が示した運命をたどっていく。
		それは、青の谷の真実に近づいていくこと
		でもあった。
ファンタジーを紐解く、3章。